昨年の龍谷大学オープンキャンパスでの演目を、塩尻かおり先生と古本強先生を雲間にお招きして再演することができました。しかも進化版で。 この美しい標本が、チャノミドリヒメヨコバイ(ウンカ)です。小さっ! これがまさに雲霞のごとく茶畑にやってきて、茶の新芽を吸います。 吸われた茶の芽は、「あっ、ウンカに吸われています、たすけて!」というメッセージを香りとして発するのだ。 そのメッセージを嗅ぎつけて、蜘蛛やてんとう虫などの捕食者がやってくる。 どの植物も饒舌に喋っていて、この虫にはサムライバチさん!と指名までするというから驚きだ。 虫にやられた芽をお茶にしたら、たまげるような甘い香りが生まれたのも本当に偶然の産物。 人間のもったいない精神はすごい。 茶の発酵が上手くコントロールされ熟れた果物みたいな甘さのある烏龍茶と、東方美人を淹れて飲み比べてもらいました。 虫のおかげの、あのキラキラした甘い香りを楽しんでいただけたかな。 古本先生からは、「植物って温度変化も感じてんねん」から始まる研究の展開を伺いました。 麦の作付けなど、一年に一度しか経過を観察できないなかで、もうあかんかも、から一転「昨日それがわかった」というライブ感。 人類の未知、誰もいない荒野を、道があると信じて進む研究者って、、、 ほんとにExplorer、、、かっこいいなぁ。 「コナガにやられています、という小松菜のメッセージをうけて襲いかかる寄生蜂」実演もあった。リトル野生の王国、、、 あっという間の2時間ちょい 「お茶の寺本さんと、実は案外近い場所にいたんやなと思いました」 世界は関連している。ぜんぜん違うと思ってることも、実は内包されている。 「目に見えないものこそ、見ようとする」 Explorerな気持ちを忘れずにいたいと思いました。 ありがとうございました。
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teteria 大西さんをお迎えして
「テーブルの上の小旅行」をご一緒に【満席御礼】 「昔、旅人は北極星を頼りに旅をしたと聞いたことがあります。 お茶を飲み始めると人は最初に自分の北極星を探していくとおもうんです。 私たちにとっての、いわば 好きな味 ですね。 自分が美味しいと思うものをめがけて地図を片手に迷いながら進んでいきます。 長くお茶をいれていくとここが北極点なんじゃないかという場所にたどり着くんですよね ついたぞーって、うれしくて歓声をあげるのですが、 そこで世界の広さに気がつくんです。・・・」 お茶を飲み、お茶を愛し、美しくおいしいお茶をいれ続ける teteria 大西さんを雲間にお迎えして、大西さんが旅しているお茶の世界について、 お茶を飲みながらお話ししていただきました。 鮮やかなグリーンから真紅まで、その味と香りの素晴らしいグラデーションを 楽しんでいただく “ うつろう茶会 ” 特別なお茶淹れトークライブをお楽しみいただきました。 teteria (テテリア) 大西 進 (おおにし すすむ) さん 1976年生まれ。大学卒業後、紅茶専門店に勤務し2005年に紅茶を中心とした茶葉の卸販売 「teteria」を静岡県沼津市で始める。各地で楽しい紅茶教室を開催中。 著書に 『紅茶の絵本』(ミルブックス)『teteria 流お茶の本』(講談社)その他。 日時 : 2018年 8月4日(土)18:30~20:00 ⭐️イベントの様子はこちらで→ note「おいしいの北極星」 |